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市議会議員に誰がなれるのか
立候補の条件・供託金・八王子の実際

市議会議員に立候補できるのは、満25歳以上で、その市に引き続き3か月以上住民登録のある日本国民。 条件はこれだけで、性別・学歴・職業・政党所属は問われません。 このページでは、立候補という制度の仕組み(条件・お金・手続き)と、 前回2023年の八王子市議選で実際に何が起きたかを、出典つきで整理します。 投票する人にとっては「議員はどうやって生まれるのか」を知る材料に、 いつか立つ側を考える人にとっては最初の見取り図になるはずです。

被選挙権 — 満25歳以上・住んで3か月

市議会議員の被選挙権(立候補できる資格)の条件は次の3つです。

国会議員や市長と違い、市議会議員には「その市に住んでいること」が必要です。 逆に言えば、住んで3か月・25歳以上なら、会社員でも学生(大学院生など25歳以上)でも子育て中でも、法律上は誰でも立候補できます。 拘禁刑以上の刑に処せられ執行が終わっていない場合など、公職選挙法の欠格事由に当たる人は除きます。

供託金30万円と「没収ライン」の仕組み

立候補の届出には供託金30万円(政令指定都市以外の市議会議員選挙の場合。八王子市はこちら)を法務局に預ける必要があります。 売名目的などの無責任な立候補を防ぐための制度で、一定の得票(供託物没収点)に達すれば選挙後に全額返還されます。

没収点の計算式は「有効投票総数 ÷ 議員定数 ÷ 10」です。 2023年の八王子市議選に当てはめると、有効投票は約20万票・定数40なので、没収ラインは約500票でした。 実際にこのラインに届かなかった候補は58人中4人です。 つまり、まじめに選挙運動をして一定の支持を得た候補のほとんどは、供託金が戻ってきています。

選挙にかかるお金 — 供託金だけではない

選挙運動には供託金のほかに、ポスター・ビラの印刷、選挙事務所、選挙カーなどの費用がかかります。 使える上限額(法定選挙運動費用)は選挙のたびに選挙管理委員会が告示します。

一方で、選挙公営(公費負担)という制度があり、没収点以上の得票をした候補者は、 選挙運動用ポスターの作成費・選挙カーの費用などの一部を、条例の範囲で公費でまかなえます。 「お金がなければ選挙に出られない」を和らげるための仕組みです。 対象と上限額は市の条例で決まっているため、具体額は八王子市選挙管理委員会の案内で確認してください。

立候補の手続きと日程

手続きの流れはおおまかに次のとおりです。

  1. 立候補予定者説明会 — 選挙前に選挙管理委員会が開催し、必要書類一式が配られます(開催日は市の公式サイトで告知)
  2. 事前審査 — 届出書類を選管が事前に確認します
  3. 供託 — 法務局に30万円を預け、供託証明書を受け取ります
  4. 告示日に立候補届出 — 市議選の選挙運動期間は告示日から投票日前日までの7日間。立候補の届出は告示日の1日だけです

2027年の八王子市議選の告示日・投票日はまだ決まっていません(決まっているのは任期満了日2027年4月30日と定数40のみ)。 日程が決まりしだい、議会日程カレンダーに反映します。

会社員・公務員でも立候補できる?

会社員・自営業・主婦/主夫・学生 — 法律上の制限はありません(勤務先の就業規則との調整は別の問題です)。
公務員 — 立候補の届出をした時点で、法律により自動的にその職を失います(在職のまま立候補はできません)。
また、国会議員や他の自治体の議員・首長との兼職はできず、その市と一定の請負関係にある会社の役員などにも制限があります。

データで見る八王子の「当選ライン」(2023年)

前回2023年4月の八王子市議選の実データです(58人全員の得票・当落の一覧はこちら)。

定数 / 立候補者40人 / 58人(倍率1.45倍)
当選者の得票範囲約3,010票 〜 約7,356票
当落を分けた差94票(40位 3,010票・41位 2,916票)
供託金の没収ライン約500票(届かなかった候補は4人)
無所属の当選者4人(当選者40人の内訳: 政党所属36人・無所属4人)
投票率43.84%(投票しなかった有権者 261,191人)

数字が示すのは、「約3,000票の支持を集められるか」が当落の目安だったこと、 そして政党に属さない候補にも議席が開かれていたことです。 どの候補がどれだけ得票したかは前回の結果で全員分を公開しています。

議員になったら、何をするのか

市議会議員の任期は4年。年4回の定例会で議案を審議し、本会議の一般質問で市政の課題を執行部に問います。 いまの38人の現職が今期どんなテーマを取り上げてきたか(618件)は、 現職議員一覧テーマから探すでそのまま読めます。 「議員の仕事」の最も具体的な記録です。

よくある質問

Q. 政党に入っていないと立候補できませんか?

A. できます。市議会議員選挙は個人で立候補する仕組みで、政党の公認・推薦は必須ではありません。2023年の八王子市議選では無所属の候補から4人が当選しています。

Q. 供託金30万円は必ず戻ってきますか?

A. 得票が没収点(有効投票総数÷定数÷10。八王子2023年の実績では約500票)以上なら、当落にかかわらず全額返還されます。届かない場合は没収されます。

Q. 住んで3か月未満でも立候補できますか?

A. できません。その市の選挙権(引き続き3か月以上の住民登録)が被選挙権の前提です。転入直後の場合は要件を満たすかを選挙管理委員会に確認してください。

Q. 選挙運動はいつからできますか?

A. 選挙運動ができるのは告示日の立候補届出後から投票日前日までの7日間だけです。それ以前の投票依頼は事前運動として禁止されています(政治活動との線引きは選管の案内を確認してください)。

Q. 立候補を考え始めたら、まず何をすればいいですか?

A. 選挙管理委員会が開く立候補予定者説明会への参加が事実上の出発点です。開催時期は選挙日程の確定後に市の公式サイトで告知されます。

本記事は2026年7月時点の一般的な制度の情報提供を目的としたもので、個別の立候補手続きに関する助言に代わるものではありません。 要件・金額・手続きの詳細は公職選挙法および八王子市選挙管理委員会の最新の案内を必ず確認してください。 当サイトは特定の政党・候補者の支持・推薦を行わず、立候補を勧誘するものでもありません。

出典・参考:

供託金没収点・法定得票数などの計算式は公職選挙法(第92条〜第94条)に基づきます。有効投票総数は候補者得票の合計(按分票を含む)から算出した概数です。